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空想上の動物、辰(たつ)について【年賀状コラム】

想像上の動物であるリュウは、年賀状において「辰(タツ)」と称され、神の一種として、古くから崇められ、親しまれてきました。設定は様々ですが、天上界に住んでいたり、海の底で宝を守る竜王として昔話に出てきたりします。なお、「リュウ」の漢字(竜、龍、辰)がついた名前の芸能人やタレント、音楽家や文人は数多く、あやかりたいという願いが込められているのかもしれません。想像上の動物といっても、「龍虎図」に見られるように一定のイメージが日本人には定着しており、年賀はがきという四角く、小さい画面に収めるには、少々難儀だったようです。そのため交換が始まった頃の辰年年賀状においては、実在の海洋生物であるタツノオトシゴを描いたり、乙姫様を描いて辰年を連想させるデザインが見受けれます。明治37年(1904年)から昭和の初期にかけて確認してみると、辰の構図や姿はどれも似た印象を受けますが、背景の描き方や、色使いで時代の移り変わりや流行がわかります。昭和になると、ユーモアのセンスが随所に表れてきていて、今でも日本の食品メーカーで使われている、赤ちゃんのキャラクターが三味線を弾き、リュウが扇を持って踊る様子が描かれているものもあります。また、その細長い胴体に子供を3人乗せて空を飛ぶ様子の図柄もあります。神々しい存在という視点から、庶民的で身近という視点まで描き方は様々ですが、どの年賀状からも、大きなエネルギーにあやかり、より充実した活動的な1年にしたいという願いが読み取れます。

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